なでしこのために

みずから問い、考える女性のためのよみもの

「性と社会の今。人として自分らしく生き抜く」企画展示が神奈川県立図書館で開催中。いま、ジェンダー問題に関心のあるすべての人へ。

ブログ

横浜・桜木町駅が最寄りの神奈川県立図書館では、ジェンダーについてあらゆる角度から考えるための企画展示を開催中です。

企画タイトルは、

『性と社会の今。人として自分らしく生き抜く』

ジェンダー学・ジェンダー問題について関心を寄せるすべての方に、ぜひご覧いただきたい展示です。

@神奈川県立図書館 1F
展示概要

『 性と社会の今。
人として自分らしく生き抜く 』

この展示では、「性と社会の今」に関して6つのテーマ分けをし、そのテーマに沿って図書館独自に選書した本・資料を展示しています。多くの資料は、そのまま図書館にて借りることができます。1

展示の6つのテーマ

6つの大テーマは、こちら。

・ 6つのテーマ ・

①【男性を取り巻く社会】
②【女性を取り巻く社会】
③【男女を取り巻く社会】
④【性的マイノリティを取り巻く社会】
⑤【男女共同参画関連資料の歴史】
⑥【自分らしく生きる礎となった神奈川ゆかりの女性運動の指導者、山川菊栄関連資料】

展示期間

展示期間は、
2023年2月10日(金)ー5月10日(水)までの3ヶ月間です。

展示詳細
小テーマ

ここから、さらに小テーマが加わり、そのテーマにふさわしい本が並べられています。

『性と社会の今。人として自分らしく生き抜く』神奈川県立図書館企画展示【テーマ2 女性を取り巻く社会】
【テーマ2 女性を取り巻く社会】

例えば、②【女性を取り巻く社会】 の小テーマはこんな感じ。

  • テーマ2 女性を取り巻く社会
    • 【女はつらいよ】
      「女だって得していることがある」という人もいますが、生まれた性が女性であることが原因のつらさはまだまだたくさん残っているようです。その現状を見ていきましょう。
    • 【自分らしく生きた歴史の中の女性】
      現在よりも「女らしさ」の呪縛が強かった時代に、自分らしく生きた女性を紹介します。
    • 【これからを生きる女性へ】
      女性を縛り付けてきた従来の女らしさから抜け出した後、どう生きていけばいいのか。ここから自分らしく生きていくヒントを探してみてください。


これらの小テーマがパネルとして貼り出され、その周りをテーマに沿って選ばれた本たちがぐるりと囲みます。

『性と社会の今。人として自分らしく生き抜く』神奈川県立図書館企画展示【生きるための学びの本】
【生きるための学びの本】
『性と社会の今。人として自分らしく生き抜く』神奈川県立図書館企画展示【性的マイノリティへの理解を深めるための本】
【性的マイノリティへの理解を深めるための本】
『性と社会の今。人として自分らしく生き抜く』神奈川県立図書館企画展示【自分を肯定する本】
【自分を肯定する本】
映像資料展示

展示会場の奥方では、映像資料の展示があります。内容は、

《共生社会の先駆者 山川菊栄(約3分)》(神奈川県立図書館制作)
1.神奈川ニュース映画 1986年12月1日
「かながわ女のフェスティバル ’86」
2.かながわニュース映画1992年12月1日
「かながわ女のフェスティバル ’92」(神奈川ニュース映画協会制作)

足元の、四角く目印のついた場所に立つと、上から音声が聞こえます。
この展示の隣では、たくさんの人が読書や勉強をして過ごしているので、小さな音で流れるような配慮がなされています。

貴重な資料展示

テーマ⑤【男女共同参画関連資料の歴史】、テーマ⑥【自分らしく生きる礎となった神奈川ゆかりの女性運動の指導者、山川菊栄関連資料】では、数々の貴重な資料を見ることができます。(▽画像クリックで拡大できます)

山川菊栄とは?

この展示で、重要な人物として取り上げられている山川菊栄。
戦前から戦後の女性運動の功労者として、現代においてもなお注目される存在です。

山川菊栄(1890-1980)

戦前、戦後の女性運動の指導者。
戦後の1947年、労働省の発足と同時に、初代婦人少年局長に就任し、多くの著作や論文を残した。
鎌倉の稲村ガ崎や藤沢の村岡に長年住み、「婦人関係等資料収集委員会」の名誉会長として、婦人総合センター婦人図書館の女性労働資料の充実に尽力した。
23

ブックリスト

当ブログでは、この展示で選書されたブックリストを入手しました。
遠くて足を運べない方や、都合の合わない方にも、ぜひブックリストを活用していただきたく、ただいまブログにてリストの公開準備中です。記事の公開が完了したら、こちらにリンクを貼る予定ですので、少々お待ちくださいませ。(2月末目標)

感想
アバター
野原たんぽぽ
「性と社会の今」というテーマ。

並んでいる本のタイトルを一冊一冊チェックしていくと、今の社会で浮き彫りになっているジェンダーにまつわる問題を総一覧で見られたような気がします。私が特に気になったのは、「シングルマザーの貧困問題」。関連本を2冊借りて帰りました。色々な本が並び、中には「パパ活」などのネットで話題の問題を取り上げる本もあります。

展示を見るだけで、自分がどこまで知っていて、何を知らないかもよくわかりました。このブログを運営する上で、もっともっと深く、ジェンダーにまつわることを知っていきたいという好奇心も増しました。またこの展示を見るために、会期中に図書館へ足を運びたいと思います。
神奈川県立図書館情報

〒220-8585 横浜市西区紅葉ケ丘9-2
JR桜木町駅 徒歩10分
ホームページInstagramTwitter

神奈川県立図書館 新館

【プチ情報】館内にあの人気珈琲店が?
神奈川県立図書館の猿田彦珈琲

神奈川県立図書館内には、なんと「猿田彦珈琲」があります!
ここで珈琲を頼んで、隣にあるカフェエリア(飲食可能スペース)でまったりすることもできます。また、蓋つきの飲み物であれば他の閲覧席に持ち込むこともできます。(不可エリアもあるので要確認)

実は、この猿田彦珈琲、今回の展示スペースのお隣です。ぜひ、味わい深い珈琲とともに、新たな知識に触れてみてはいかがでしょうか。

その他の写真(ギャラリー)

(▽画像クリックで拡大できます)

注意事項

1.図書館に足を運んでも、予期せぬ閉館日に当たる場合があります。
足を運ぶ際は、神奈川県立図書館ホームページにて開館日カレンダーをご確認ください。

2.神奈川県立図書館での無許可での写真撮影は、原則禁止となっています。
撮影許可を取る際は、必ず2Fのカウンターにて司書さんにお声がけください。注意事項を確認し、撮影中であることを示す名札を下げた上で館内の一部を撮影することができます。その際は、シャッター音が鳴らないスマホアプリの使用をおすすめいたします。

(当ブログも上記の許可を得た上で撮影しています

  1. 貸出利用をするには、神奈川県立図書館の貸出登録が必要です。
  2. 画像出典:Wikipedia 山川菊栄
  3. 参照元:神奈川県立図書館 展示資料より

意見・感想・反応を送る

*
*
* (公開されません)

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE