なでしこのために

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秋田で愉しく最高の美食を。coloriche【秋田旅】

今回の記事の目的

 先日、秋田を旅した際に、心から満たされるような美味しさを提供するレストランに出会いました。
 旅の記録として、写真メインで紹介しようと思います。

coloriche

📍 秋田県秋田市大町6-2-56 イニシアティブ大町 1F

 coloricheは、秋田市大通にあるレストラン。秋田駅からだと徒歩27分ほどの場所にある、歓楽街の外れに位置している。

 食前からの腹ごなしに、秋田駅から歩いていっても楽しいと思うし、秋田駅からバスで最寄りの「大町五丁目(ここからお店まで徒歩2分)」まで揺られるのもありだと思う。

 coloricheはとあるマンションの一階にある。
 丸くくり抜かれた入口のコンクリートの洒落た佇まいには、門をくぐった瞬間からすでに高揚感をおぼえる。

お品書き

 席に着くと、「食材のみ」が書かれたお品書きが置かれている。

 カウンターが6席ほどと、テーブル席が2つほどあったように思う。
 シェフとコミュニケーションをとりながら食事を味わいたい場合はカウンターを、ゆっくり連れ合いと話したい場合はテーブル席を指定して、予約しておくのがいいだろう。

 ノンアルコールのドリンクも数種類用意してあり、車できたわれわれは、ノンアルコールスパークリングをチョイス。
 ノンアルと思えないほどどっしりした風味があって、美味しかった。

一皿目:「蜂蜜/チーズ/いぶりがっこ」

 一皿目は、アミューズ。
 かわいらしいシュークリームだ!と思ったら…
 お品書きには「蜂蜜/チーズ/いぶりがっこ」
 そう、秋田の名産いぶりがっこを使った、おしゃれなアミューズだった。

二皿目:「グリーンアスパラガス/ボタン海老」

 二皿目には、「グリーンアスパラガス/ボタン海老」
 アスパラのクリーミーな風味を活かした冷製スープ。中には生のボタン海老がぎっしりと。
 駐車場から徒歩で歩いてきて、ややほてった身体をクールダウンするのにぴったりな一皿。

パン①

 ここでやってきたのがパン。
 フレンチ出身のシェフお手製のブリオッシュ

 さくっとふわっとしていて、これまた自家製のホイップバターをつけると口の中でとろける風味。
 一瞬で食べ切ってしまう。

三皿目:「真鯖/ひばり野オクラ/白神ネギ/茄子」

 「真鯖/ひばり野オクラ/白神ネギ/茄子」と書かれた三皿目。

 手前に見える肉厚な真鯖、実は野菜の奥にもゴロゴロしている。

 小さな口の中に、新鮮で歯ごたえ豊かな真鯖、秋田のオクラにナスを詰め込んで…
 一体こんな贅沢は、私ごときに許されていいのだろうか?
 どの食材もさっぱりつるんといけるので、こんなに食材がたっぷりでも、爽やかに味わえる。

四皿目:「蕪/イシナギ/バター/柚子」

 目にも美しい四皿目、「蕪/イシナギ/バター/柚子」

 写真では伝わりきらないが、ソースの模様が現代アートのような雰囲気を呈している。

 「蕪って肉汁が出るんだ」と思うくらいジューシーな調理をされた蕪と、白身魚なのにふくよかで噛みごたえのあるイシナギのハーモニー。
 どれもあっさりとした食材のはずなのに、ステーキを食べたあとのような満足感。

 写真真ん中の泡は、「野菜のお出汁を泡立てたもの」だそうで、その繊細さには神技のようなものを感じてしまう。
 素材の旨みを引き出すシェフの調理の腕前が、レベル違いだと確信する。

五皿目:「仔羊/いそがき/北寄貝/レモン」

 次、このお料理が私とパートナーのベストオブベストだった。
 五皿目の「仔羊/いそがき/北寄貝/レモン」

 一番上に乗った葉野菜は「いそがき」で、いそがきとはいわゆる「ツルナ」のことらしい。
 「ツルナ」とは「別名「ハマヂシャ」といわれるように、もとは海岸の砂地などにはうように自生している多年草です。1」だそう。

 まずこのいそがき。葉はくったり、けど茎はシャッキシャキで美味。

 その下に潜む仔羊は、信じられないほど柔らかく煮えてあって、お箸で崩して食べられるほど。
 ほうれん草のソースのお出汁もやさしくて沁みる〜。

パン②

 ここでもう一種類の自家製パンの登場。
 先ほど半分余らせておいたホイップバターをしっかり塗って、こちらもペロリといただきました。

六皿目:「穴子/ワラビ/ホワイトアスパラ/サフラン」

 お次は「穴子/ワラビ/ホワイトアスパラ/サフラン」の六皿目。
 大好きな穴子とワラビがコンビになった夢の一皿。

 ワラビを穴子の身で包み、フリットにしている。アスパラも肉厚で感動。
 和食的な美味しさのある一皿でした。

七皿目:「サラダ/ヨーグルト/マンゴー/パイン」

 七皿目はお口直し。サラダに見えて、サラダじゃない、「サラダ/ヨーグルト/マンゴー/パイン」
 どういうことかというと、この下にヨーグルトのアイスと、マンゴーやパインが散りばめられている。上に乗っているのは、発酵野菜から作ったサブレとのこと。

 フルーツ×乳製品×野菜のこの味が本当に好きすぎて、わんこそばみたいに出てきても一生食べられそうな勢いだった。もう七皿目なのに。

八皿目:「かづの牛/筍/古代米/アスパラ」

 八皿目。「かづの牛/筍/古代米/アスパラ」

 あのね、美味しいっすわ。
 I have no words to describe.

 秋田の古代米と筍を使ったリゾットが、アスパラの下に敷いてある。
 これにスライスしたかづの牛を載せて食べるのも乙だった。

 アスパラは二皿目のスープに使われていたのと同じものだそう。
 同じ食材をこうも違うようにアウトプットできるなんて、シェフはマジシャンなんだな…。

 かづの牛はご想像の通り、秋田の鹿角市(かづの市)が原産。
 ここまで出てきた一皿一皿に、秋田の美味しい資源がふんだんに使われていて、秋田が大好きな私は幸せだ!

九皿目:「抹茶/蕗の薹/苺/キウイ」

 楽しみにしていた九皿目は、「抹茶/蕗の薹/苺/キウイ」

 何が楽しみだったかって、「蕗の薹がどう使われているのか?」ということ。
 正解は、写真右のピントが合っていないアイスでした。そう、蕗の薹アイス
 確かに単体で食べると、とっても蕗の薹な味のジェラートという感じ。

 だけど、抹茶プリンと蕗の薹アイスのほろ苦さが組み合わさると、不思議なことにその苦味が創発してとっても柔らかい味わいになる。
 このデザート、美味しかった。最後の一口を食べるのが、惜しかった…。

十皿目:「しょっつる/キャラメル」

 そして十皿目。「しょっつる/キャラメル」
 あらかじめお願いしていたメッセージも書いていただいた。シンプルな絵柄とシェフの文字がかわいい!

 このマカロンのフィリングには、しょっつる(秋田の魚醤)とキャラメルが組み合わされている。
 しょっぱいものと甘いものが組み合わさってベストマッチしたときの、あらがえない美味しさといったら。

 そして十皿目にふさわしいボリューム感。
 こちらとしてはもう、「も、もう、、、食べられ……ま。。。す!!!!!これなら余裕!!!!!」みたいなノリ。

 コースのコーヒーと一緒に、ごちそうさまでした。

頼んだコースは

 ちなみに、私が頼んだのは1人¥11,000(10皿)コースでした!
 コース内容が季節によって変わったりもするみたいですが、2024年5月は¥11,000 or ¥6,600の2択でした。

秋田で最高のレストラン

 coloricheは素敵なレストランで、また秋田へ行けるときはぜひ再訪したいと思った。(もっとも、人気になりすぎて予約が取れなくなっている未来が見える)

 私はInstagramで予約したのだが、実は直前で、相方の体調不良が原因で、ダメもとで日程をずらしてもらえないだろうかとお願いした。シェフは快く応じてくださった。本当にありがたい。

 料理については一皿ずつシェフが丁寧に説明してくださり、シェフの優しくひたむきなお人柄は数時間で十分すぎるくらいに伝わってきた。

 秋田出身のシェフは、いろいろな場所で料理の研鑽を積んだ末に、ここでお店を開いたそうだ。お料理のレベルはさることながら、お店の外装・内装やお皿のチョイスに現れる美意識も、とても心地よい。

 ぜひみなさまも、秋田で美味しいものを召し上がりたい場合は、coloricheを訪れてほしい。(完全予約制)

リンク集

📍 coloriche 公式 Instagram

▲ 予約情報、コース内容含めた情報なら
公式Instagramへ。

📍 coloriche クロリッシュ▷豊かなアイデアと彩りにあふれる創作フレンチコース

▲あきたタウン情報による取材記事。
店内の雰囲気を知りたい方に。

📍 Google Map

▲ 他の人もたくさん美味しい写真を載せているGoogle Map。

その他情報

車で行く方:
専用駐車場はなし。
最も近い「パラカ 秋田市大町第2」がおすすめ(2024年5月情報)。

車に乗れない方:
秋田駅西口から「大町五丁目」までバスに乗れば、coloricheまで徒歩2分。

  1. みんなの趣味の園芸「ツルナとは|育て方がわかる植物図鑑」https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-1309

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